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『誘惑 COUNT DOWN』

07 30, 2015
お久しぶりです。某氏が増尾昭一を追いかけているので少しは助力になるかと思い書きます。
1995年の18禁OVA『誘惑 COUNT DOWN』です。VHSで全3巻、15分×6本のオムニバス形式なので非常に見やすくオススメです。
まあ18禁なんで当然濡れ場はあるんですが。まずはスタッフ情報から。

(共通スタッフ)

原作:うたたねひろゆき
監督:増尾昭一
キャラクターデザイン:近永早苗
音響監督:岩浪美和

制作協力:APPP

アニメーション制作:AIC

製作:ピンク・パイナップル

(各巻スタッフ)

1巻

監督・絵コンテ:増尾昭一

キャラクターデザイン・総作画監督:近永早苗

作画監督:杉山東夜美、別所誠人

演出:阿部雅司

原画:
「ALIMONY HUNTER」
友野由悠季
福世孝明
木村圭一郎
横山義家
島田俊彦
飯田宏義

「SEEK」
こんのなおゆき
木村圭一郎
三坂徹







2巻

キャラクターデザイン:近永早苗

絵コンテ:
「ずっと甘いくちびる」
本谷利明
森川定美

「紅」
大上浩明

作画監督:近永早苗、杉山東夜美、別所誠人

演出:鈴木R絵夢

原画:
「ずっと甘いくちびる」
本谷利明
木村圭一郎
大上浩明
森川定美
東京アニメーションセンター

「紅」
長岡孝喜
小形大作
三坂徹
森川定美





3巻

演出:伊集院明

キャラクターデザイン:近永早苗

絵コンテ:
「バージンロード」
吉田英俊

「暴れん坊少年」
森たけし
増尾昭一

作画監督:
「バージンロード」
奥田万つ里

「暴れん坊少年」
別所誠人

原画:
「バージンロード」
嶋田俊彦
福世孝明郎
横山義家
山岸徹一
谷圭司
戸井一樹
東京アニメーションセンター

「暴れん坊少年」
こんのなおゆき
百瀬恵美子
川口栄夫
横山淳一
増尾昭一



(感想)
というか、見所を中心に。1巻は「ALIMONY HUNTER」「SEEK」を収録。前者は都会を舞台にしたレズ物ですが後者はなんと中世の騎士道物語のパロディみたいな内容。前者も個人的には好きですが(山口勝平キャラが掘られます)、見所は後者に集中。以下キャプチャ何枚か。

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原画クレジットはありませんが爆発関連は増尾さんで確定だろうなあ。アクションは紺野直幸さんですかね。

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金田光だったり、タメツメの効いた動きだったり。内容的には王女様とプレイするはずがなぜか女王様プレイになってしまうというもので、笑えます。

続いて2巻、「ずっと甘いくちびる」「紅」を収録。「紅」は女形のホムンクルスを飼っている変態(童貞)の奇行とモノローグが続く話で、なんというかかなりダウナーな感じ。塩沢兼人さんの独白がその空気に拍車をかけてます。
やっぱ特筆すべきは「ずっと甘いくちびる」。本谷さんと森川さんコンテで、美人の先生が実はふた〇りで、かないみか(こおろぎさとみかも)演じる女子高生が犯されてしまうというお話。とにかく芝居が細かいです。手の描き方とかすげえ好き。

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80年代後半~90年代前半にかけて、ディーン系の人がよく描いてる手袋みたいな手の描き方いいですよね。

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この回は背景美術を上手く活用した演出も特徴的。ちょっと小林七郎チック(美術監督クレジットなし)。日常芝居の空間を上手く演出しようという意図が強く出ています。

そして3巻。「バージンロード」は「AKIMONY HUNTER」「ずっと甘いくちびる」の続きです。奥田万つ里さんのAIC調な劇画キャラが端正な一本。
もう一本が快作(怪作?)「暴れん坊少年」(タイトルバックでは「少年」にモザイクかかってます)。ある惑星の「E.D.O」と呼ばれる、江戸によく似た現代都市(『銀魂』みたいなの想像してください)に突如巨大ロボットが出現して生娘をかっさらっていくというスケールがデカいのか小さいのか分からない話。有り体に言えばアダルトアニメ版「明治からくり文明奇譚〜紅毛人襲来之巻〜」です。ちなみに敵は山口勝平。チ〇コがデカいという設定です。んでまあレズの親分とゲイの子分がこのロボットに立ち向かっていくんですが、なんとゲイの子分が変形してロボットになるという。しかもそのロボットがアレに似ているわけです。

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もちろん増尾エフェクトも満載。三枚目なんか濃厚で素晴らしいです。

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増尾名物バリアー割れ。間に面白いエフェクトが混ざってます。

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ラストはやっぱ大爆発。一枚目がちょっと佐々木正勝さんチックです。

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ところで、このシリーズほんとにキャラの崩し方が上手い。たとえば「暴れん坊少年」だけでも、

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てな感じ。『POP CHASER』とかの影響強いんですかねえ。ずっと堅いAIC調の絵だけでなくこういうギャグ顔挟んでくれるおかげで気楽に観られます。

増尾昭一さんのメカ、アクション作品以外での演出という点からもオススメのシリーズです。


『それいけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコⅡ』1話3話...のはずがなぜかエヘクトの話に

01 24, 2015
さて『Ⅱ』です。新房ファンならこっちのが楽しいのかも。もともと「人の死なない戦争」というのが大前提としてありますが、一期に比べてもより遊戯的なお話になっていきます。
ところでOP原画の三塵胡之手(=みじんこのて?)ってどなたなんでしょうね。


第1話「真夏のチャレンジャー」(1997.8.6)

この回は盟友・阿部紀之監督と新房監督がコンテ、演出は大橋誉志光さん。一期の時に書き忘れましたが『ヤマモト・ヨーコ』って大橋さんの演出デビュー作なんですね。大橋さんのコンテ好きです、『鋼の錬金術師FA』(2009-2010)の25話とか。

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一期に比べて画面上の最大の違いというと、デジタル処理でしょうか。画像だと分かりにくいですが、実際の画面見るとデジタル撮影でスライドさせていることが分かります。大々的にデジタル処理やCGが導入された『天空のエスカフローネ』が1996年ですし、ちょうど一期と二期の間に移行期が来はじめたのかも知れません。


第3話「桜月夜のシンデレラ」(1997.12.22)

2話は少しガッツリ書きたいので先に最終回。といってもそこまで最終回らしい内容じゃないんですが。

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のっけから佐々木政勝さん。キャプ撮ってませんがこの直前にTA29αがスラスターふかして反転するとこも良いです。『ヤマモト・ヨーコ』はスラスターの描写が全体的に丁寧です。

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新房さん鏡に映る顔とか好きですよね、これって市川崑さんより実相寺昭雄監督の影響が強い気が。元をたどればゴダールかも知れませんが。この回自体は寺東克己さんがコンテなのでコンテ修で新房さんが足したんですかね。

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梅津泰臣さんはたぶんこの辺。フーリガーのデザインって梅津さんの作画と親和性高いですよね。ヨーコも『MEZZO FORTE』の、桃井会長の娘みたい。

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この辺松田宗一郎さんですかね。ディティールよりも見た目の印象で魅せる。

炎系のエフェクトっておそらく橋本敬史や柿田英樹さんに代表される「ディティール系」と藤井慎吾さん、松田宗一郎さん(おそらく江面久さんも)らに代表される「写実系」に大別されるんですけど(磯光雄さん入れると考えることが多くなりすぎるので今回は割愛します)、「爆発をリアルに(≠現実を写し取って)描こう」といういう方向性は一緒でも立脚点(≒描写の根拠)が違うんじゃないかな、と思います。
ここで実写の爆発の例を一つ。

アンタレスロケットが打ち上げ失敗で爆発 墜落映像

ロケットの爆発なんかは顕著ですけどカメラで撮ると露出オーバーで細かいディティールが潰れてしまう。なので人が爆発を観たときの印象って確かに、「ピカッ!ドカーン!」っていう言葉通りなんです。爆発自体(ピカ)はまぶしくて見辛いけどそのあとの煙の広がり(ドカーン)は目で追える。
その「ピカッ!」という現象に対する目の印象を絵に落とし込んだのが「写実系」なのかな、と。だから全体的なフォルムの動きを重視するわけです。それに対して「ドカーン!」を重要視するのが「ディティール系」の作画。煙の巻き込みとか広がりを大切にする。

もちろん、全体的な傾向というだけの話で細かいところでいえば橋本敬史さんや柿田英樹さんも透過光処理で上手くディティールを潰しますし、青山浩行さんは『鋼の錬金術師 ミロスの聖なる星』(2011)での爆発でわりとディティール描き込んでます。むしろ画面の必要性に合わせて上手く使い分けてるんじゃないかな。

当初は「ディティール系=現象としてのリアル」「写実系=視覚的なリアル」という話にしようとしたんですが、それも違うなあ...と思ってダラダラ書きました。
そうするとやっぱ凄いのはこの作画。

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いわずと知れた『王立宇宙軍』(1987)庵野秀明パート。
この直前の、氷の破片がバラバラと落ちるとこも凄いですが(あそこは35mmフィルムで観たいです)、ここも。真ん中のロケット自体はBOOKをスライドで上に引いてるだけなんですが、ロケットの発射炎自体は透過光処理で露出オーバーを再現しつつ、煙に変化した炎が周囲で動き続ける。視覚的な印象と現象的リアルを上手く嘘をつきながら混ぜてる。ほんとは周りの煙ももっと透過光ガッツリ入れてディティール潰すほうが現実の映像に近いですが、それだと「眩しい」という印象しか残らない。それを上手くコントロールしてます。やっぱ良いなあ。



ほんとは2話について書くつもりだったんですが長くなってしまったのでこの辺にします。2話だけの記事だとボリューム足りないんですが...

『それいけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』

01 23, 2015
タイトル通りです、新房監督の初期作品。小さい頃テレビ版は観ていた記憶があるのですが、もちろんOVA版は初めて。話数ごとに書いていきます。

第1話「ゲットレディ!」(1996.3.6)

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左が1話の発進シーン、江面久さんかな、と思います。右は『天元突破グレンラガン』(2007)3話、「作画の鬼っRETURNS」でも紹介されてた江面さんのカット。どちらにせよさほどディティールを描き込まない、松田さんとかの系統。ただ、見て分かるように透過光処理がガッツリで割と見づらいです。エフェクト作画が撮影で潰れちゃう経験とかがあったから江面さんはデジタルエフェクト処理に行ったのかな、とか思います。『サイコパス 劇場版』(2015)観てきましたが冒頭のアクションでのマズルフラッシュの輪郭のつぶし方が気持ちよかったです。
本田雄さんパートも佐々木政勝さんパートも良いんですが、他のブログ主さんが紹介されているので省略します。

第2話「湯けむりのナインボール」(1996.4.5)

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ここの走り、うつのみや理さんみたいにツルッと滑ってからバランス取りながら走るんですけど上手い。『ヤマモト・ヨーコ』ってどうしてもメカが良いのでメカ・エフェクトに注目しちゃうんですがキャラ作画もけっこう良いです。

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ちなみにその直後のカット(ごめんなさい不正確。1カット飛ばしてます)はたぶん梅津泰臣さん。鼻に落とされてる影をはじめ、影がすごく直線的。

第3話「薔薇のメモワール」(1996.6.5)

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エヴァブラック砲発射BANK。このあと『Ⅱ』でも使われます。もちろん原画は佐々木政勝さん。

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こっちも佐々木さん。TA29が突入する辺りまで担当ですかね。

全話通じてお話も良いです、ヨーコの常に余裕がある感じ好きです。あと「スーパーストライク、TA29ヤマモトヨーコ、ゲットレディ!」ってよく噛まないで言えますよね、カッコ可愛い。
キャプ撮り忘れましたが、EDが良いんです。特に紅葉がクルッと回る梅津さんのとこ、ブラが見えたりちょっとエッチなカットなんですが、回転自体は枚数少なく、服がフワッと浮くとこにたっぷり枚数使ってて、ほんとに気持ちいい。

『ヤマモト・ヨーコ』一期(便宜的に『Ⅰ』と書きます)ではさほど新房監督らしさを感じませんでした。あえて言うなら2話(脚本・関島眞頼)の、しょうもない話なのに大風呂敷が広がっていく感じなんかが『てなもんやボイジャーズ』(1999)3話(コンテ・演出は阿部紀之)に繋がるかな、とは思います。あと、カットの切り替えの際になめ物をスライドさせて切り替えるとか少し変わった感じ(特に1話)なのはそれっぽいです。

さて、『Ⅱ』が出るまで1年以上空くんですがその間の新房さんは、
『新破裏拳ポリマー』(第一巻1996.9.21、第二巻1997.2.21 未完)
『銀河お嬢様伝説ユナ~深闇のフェアリィ~』(第一巻1996.12.21、第二巻1997.2.21、第三巻1997.5.21)
を手掛けています。すみません、演出とコンテの仕事は省略してしまいました。

『新破裏拳ポリマー』はシルエット演出とか、主人公が最初にポリメットをかぶるトンネルの場面のカラフルな透過光処理とか、新房さんらしさがたくさん出ていますので、この辺でたいぶ変化してきたかな、と思います。『深闇のフェアリィ』は観てません、DVD高い...
『Ⅰ』の亀井さん梅津さんや石浜さん桝田さん佐々木さんらに加え、『Ⅱ』ではシリーズ構成に関島眞頼さん、メカ作画監督に鉄羅紀明さんが加わって、『コゼットの肖像』(2004)までの「新房組」的な面子が出揃います。ということで次回!

新作アニメ三連星「TIGER&BUNNY」「よんでますよ、アザゼルさん。」「Dororonえん魔くん メ〜ラめら」

04 12, 2011
一本一本に対する感想はそんな長くないのでまとめて三本。(つまらないから、という意味では全くございません)

「TIGER&BUNNY」
1話の途中までは「天体戦士サンレッド」のようなコメディヒーロー物かと思ってたんですが、2話を見て実は意外と正当なヒーロー物+バディ物であると思い知らされました。

1話はコンテ:米たにヨシトモが極めてテンポのいいアクションとBパートの子持ち中年ヒーローの悲哀を上手く描いてました。
2話では主人公虎鉄がヒーローになったきっかけを描きつつそれを上手く現在目の前で起きている状況と結びつけていました。そして作監:山田起生さんの修正も効いたアクションも見所の一つだと思います。

これはかなりのダークホースですね、傑作の予感です。今後はスタジオライブが中心のスタッフィングなのかな?

「よんでますよ、アザゼルさん。」
水島努監督の新作。15分という短い尺をフルに生かしきったすさまじいテンポ。そして残酷描写やお下品な描写も容赦なく描き、原作ファンも満足の怪作になっております。原画に西尾鉄也さん、小倉陳利さんとかが居て豪華だったけど確かに作画もよい。

「Dororonえん魔くん メ〜ラめら」
なんつーか懐かしい!ともかく大掛かりなお話よりも小ネタをバシバシ入れる。なんとも語りづらい...
今後継続試聴していくとは思いますがブログで何か言うかは微妙です。とりあえず山口勝平さんは結構適役。

今週末か日曜日くらいに「C」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「青の祓魔師」「デッドマン・ワンダーランド」の感想をアップできれば、と考えてます。

アニメレビュー「花咲くいろは」第1話

04 05, 2011
新作アニメがはじまってからちょっと遅れ気味ですがチョロチョロ感想書いていこうかと思います。

んで、一本目は安藤真裕監督の新作「花咲くいろは」。
まず、第一印象としては面白かったです。まず母親とその彼氏が夜逃げして主人公の緒花は祖母の切り盛りする旅館で暮らすことになる。もうこれだけでこのアニメのリアリティのレベル、つまり「これだけ嘘ついて話作りますよー」というのが見えてくる。んであとはそれを超えない範囲で嘘をつきつつ物語を展開していく。いいですね、同じ岡田さんが脚本の「CANAAN」より良い。

あと、ちゃんと都会から来た旅館の「いろは」も全く知らない女の子っていうものをちゃんと出せてました。台詞だけでなく、微妙に雑巾拭きが斜めってしまっているなどの映像面でも。

ただ、「無理解なオトナの中で少しずつ自分色を出しながら周りの理解も得つつ成長していく主人公」っていう定石が使えない気がするんですよね。なぜなら、女将さんが言う事もミンチちゃんも言うこともまともだし筋が通ってるから。んで、むしろ常識外れの出鱈目を言っているのは緒花だから。
今後の展開が読めない。ともすると駄作コースまっしぐらに陥る可能性も割りとある。そういう意味で怖い1話でもありますね。

あとは、ちょっと主人公の独り言(特にAパート)がね...いくらなんでもないだろうと。キャスト面だと小見川千明さんが無口で不器用な女の子は大正解だと思います。感情出さないからw

スタッフ面だと、いままで動画だった方が原画に昇格したりしてましたね。ただ僕は「Angel Beats」見てないのでそっちで昇格なのかもしれないけど。外人部隊は石井明治さんだけ。今後はグロスも増えるでしょうが、心配なのは動画がガタってる部分があること。動画が育ってないんですかねえ...まあそれ以外は難易度の高い俯瞰での動きとかもあったし作画はまあまあって感じですね。
OPはまたずいぶんカロリーの高い作画でしたねー。緒花が降りてくるシーンなんか特に。OPクレジットないんで誰が担当してるかわかんないですね、にしても安藤監督は相変わらず真正面レイアウトが好きだなあw

ということで1話感想終了です。
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