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『ラスト・キャバレー』

11 10, 2012
1988年・製作=ニュー・センチュリー・ピクチャーズ 配給=にっかつ
脚本:じんのひろあき
監督:金子修介
出演:かとうみゆき、大地康雄、高樹陽子、橋本杏子、渡辺航 ほか

銀座シネパトスにて鑑賞。最近日活ロマンポルノを良く見ています。ロマンポルノも千差万別ですね、濡れ場が全然ない作品もあれば、『赫い髪の女』みたいに全篇の8割くらいが濡れ場の映画もあり。そういった意味でもやっぱ「最後のプログラムピクチャー」なのかなあ、という気もしたり。
本作の監督はまさにそれにピタリ。押井守をして「あいつはプログラムピクチャーの監督になりたいだけ」と言わしめた金子修介。
twitterの方でも書いたのですが、ポルノというかエロとコメディというのは本当に相性がよろしい。『赫い髪の女』も「オチン○の不思議」の歌の部分は爆笑ものですし。本作でもナチュラルスマイルの大地康雄が「もう、やっちゃったの?」と娘に聞く場面はメチャクチャ笑えます。現実に場内でも爆笑。

内容自体は閉店するキャバレーの最後の二週間を描いたハートフルコメディ作品で、いちおう集団劇の枠組みに入るんでしょうか。『ナッシュビル』(1970)とかのたぐい。
やっぱり、大地康雄がいい味出してるんですよ。かとうみゆきに男が居るのかどうか聞いてるときもそんなに語調を荒げることもなく、お別れもさっぱりしてる。さすが国税庁のジャック・ニコルソン。違う映画だけど。

最近ロマンポルノを見て思ったのですが、ロマンポルノ映画にとってセックスシーンってなんなんだろう、ということです。例えば『濡れた荒野を走れ』(1972)は殆ど便宜的にしかセックスが描かれてなくて本筋とは関係ない。でも『赫い髪の女』なんかはやっぱりあの二人はセックスでお互いを繋ぎとめてるし、全篇の8割を占めることからもその重みは推し量れる。じゃあこの作品はどうなのか、って考えたのですが、ややこしい。この映画、セックスがなくても成立しちゃう、でも、すると最後のパーティーでの火災報知機作動から最後の濡れ場という素晴らしいシークェンスがごっそり抜け落ちる。(あそこはホントに混沌とした赤いパーティー会場と静かに二人が薄暗い青の中でびしょ濡れになりながら交わる対比が素晴らしい)
究極のことを言ってしまえばロマンポルノはむろん「セックスありき」で企画が成立しているわけなんですが、一本一本のセックスシーンについて考えようかな、と思ったりしました。

もうひとつ本作を見て考えたのは、樋口尚文が『インターミッション』でやりたいことのヒントがこの映画にあるのでないかな、ということです。まあ言葉にならないんで詳しくは省きますが。

いずれにせよ、最後(から2番目の)ロマンポルノをあと半年弱の命である銀座シネパトスで見たというのは感慨深かったです、客のノリも良く、実に楽しい78分間でありました。
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