【回顧】日本ダービー2022
05 29, 2022
レースを支配したのはダービー勝利の味を最もよく知る男だった。
■予想印
◎ドウデュース
◯オニャンコポン
▲アスクワイルドモア
△アスクビクターモア、マテンロウレオ、マテンロウオリオン、ダノンベルーガ、ジオグリフ、イクイノックス
☆ロードレゼル
■買い目
馬連◎◯▲=印全 2400円
3連複◎=印全 3600円
ドウデュース/オニャンコポン/アスクワイルドモア単複 各1000円(単500,複500)
計 9000円
払戻 8200円
■レース感想
スタートを決めたデシエルトが一気に切れ込んでハナを奪う。
前半1000m通過タイムは58.9秒という、超高速馬場ではない現在の府中芝ではタフな流れ。
その後も11.7-12.3-12.0-11.8-11.5-11.7-12.0とラップは緩まず。
近いのは当時のレコードタイムを叩き出した2004年ダービー(勝ち馬:キングカメハメハ)だろうか。
道中を追走した先行勢(ビーアストニッシド、ロードルゼル、セイウンハーデス、アスクビクターモア)にとってはかなり厳しい流れとなった。ドウデュースは後方で控える競馬。
某氏が触れていてハッとしたが(全く気づかなかった)、ハイペースで武豊が後方待機といえばあのレース。
1998年日本ダービー(勝ち馬:スペシャルウィーク)だ。このときは稍重にも関わらず前半1000m通過タイムは60.6。
キングヘイローとダービー初騎乗の福永祐一が作り出した狂気のペースに巻き込まれた先行勢は総崩れを起こした。
https://www.youtube.com/watch?v=QNApBjjK96o
※どうでもいいけど、この映像HD素材あるんだからフジは出してやれよと思いました
BSフジで放送したっきりじゃなかったかな
今回も基本的には先行勢は直線で脱落し、後方待機をしていたドウデュース・イクイノックス・ダノンベルーガ・キラーアビリティなどが一気に加速をしての壮絶な直線勝負となった。
■各馬感想
1着:ドウデュース
道中ハイペースを全く意に介さない武豊Jの強心臓ぶりはさすが。直線に入って抜群の手応えで最高の末脚を繰り出した。
武Jも触れたようにアスクビクターモアを差してから若干気を緩めたが押し切ってゴール板を駆け抜けた。
まさに馬の能力と武豊という稀代の名手の技術が完璧に噛み合った勝利だった。
2着:イクイノックス
終始ドウデュースをマークする形で最後の直線に賭けたが一歩及ばず。
これでまだ成長の余地があるというのだから恐ろしい。やはり怪物だ。
3着:アスクビクターモア
ハイペースに番手で好位追走をしてデシエルトを差したが末脚のキレでは勝てず3着。
しかし、先行勢では唯一残っていることを考えても非常にしぶとい。ゴール直前でもうひと伸びしてダノンベルーガの追撃を振り切っている。田辺Jも経済コースでロス無く脚を残す好騎乗。
菊花賞では最有力だろう。
4着:ダノンベルーガ
シンプルに末脚のキレで上位2頭に及ばなかった。しかし、アスクビクターモアに届かなかったのは意外だった。
瞬間的なキレではドウデュースを上回っていたと思うのだが...(少なくともエンジンのかかりは早い)
5着:プラダリア
1400m付近で無理に追走せず、若干位置取りを下げて息を入れている。これが5着に粘り込んだ要因か。
8着:◯オニャンコポン
直線を向いて強引に進路確保をしたプラダリアにコースを潰されて身動きが取れなくなってしまった。
更に外からジャスティンパレスが斜行してロードレゼルにぶつかり、進路が完全に塞がれた。
(この斜行でM.デムーロJは過怠金50000円)
ジャスティンパレスとプラダリアの間を強引に割って内から抜けるオプションもあったと思うが菅原Jはジオグリフの外まで持ち出して追走。ロスが多かったのはダービー初騎乗ゆえ仕方ないか。秋に向けて英気を養って欲しい。
12着:▲アスクワイルドモア
内目を走っていたが、4角を回るあたりからムチを入れていることを考えても手応えは相当悪かったのだろう。
デシエルトの真後ろから強襲しようとするも全く伸びず。レコード決着だった京都新聞杯の反動があったのだろうか。
岩田望Jはミスらしいミスもなかっただけに残念。
■その他
豊を最も愛する男が馬主として、豊で、いや豊とダービーを勝つ。
それを知ってか知らずか、観客は万雷の拍手で祝福した。
全員がドウデュースを買っているわけではないだろうに。
「ユタカコール」については色々な意見があると思う。もちろんコロナ禍の中で褒められる行為でないのは理解できる。
でも、武豊とドウデュースを祝福するのにあの表現以外なかった。
何の意図もない純粋な祝福の感情があのコールだ。それ以上でも以下でもない。
この瞬間こそが競馬だと思う。だから競馬はやめられないのだ。
■予想印
◎ドウデュース
◯オニャンコポン
▲アスクワイルドモア
△アスクビクターモア、マテンロウレオ、マテンロウオリオン、ダノンベルーガ、ジオグリフ、イクイノックス
☆ロードレゼル
■買い目
馬連◎◯▲=印全 2400円
3連複◎=印全 3600円
ドウデュース/オニャンコポン/アスクワイルドモア単複 各1000円(単500,複500)
計 9000円
払戻 8200円
■レース感想
スタートを決めたデシエルトが一気に切れ込んでハナを奪う。
前半1000m通過タイムは58.9秒という、超高速馬場ではない現在の府中芝ではタフな流れ。
その後も11.7-12.3-12.0-11.8-11.5-11.7-12.0とラップは緩まず。
近いのは当時のレコードタイムを叩き出した2004年ダービー(勝ち馬:キングカメハメハ)だろうか。
道中を追走した先行勢(ビーアストニッシド、ロードルゼル、セイウンハーデス、アスクビクターモア)にとってはかなり厳しい流れとなった。ドウデュースは後方で控える競馬。
某氏が触れていてハッとしたが(全く気づかなかった)、ハイペースで武豊が後方待機といえばあのレース。
1998年日本ダービー(勝ち馬:スペシャルウィーク)だ。このときは稍重にも関わらず前半1000m通過タイムは60.6。
キングヘイローとダービー初騎乗の福永祐一が作り出した狂気のペースに巻き込まれた先行勢は総崩れを起こした。
https://www.youtube.com/watch?v=QNApBjjK96o
※どうでもいいけど、この映像HD素材あるんだからフジは出してやれよと思いました
BSフジで放送したっきりじゃなかったかな
今回も基本的には先行勢は直線で脱落し、後方待機をしていたドウデュース・イクイノックス・ダノンベルーガ・キラーアビリティなどが一気に加速をしての壮絶な直線勝負となった。
■各馬感想
1着:ドウデュース
道中ハイペースを全く意に介さない武豊Jの強心臓ぶりはさすが。直線に入って抜群の手応えで最高の末脚を繰り出した。
武Jも触れたようにアスクビクターモアを差してから若干気を緩めたが押し切ってゴール板を駆け抜けた。
まさに馬の能力と武豊という稀代の名手の技術が完璧に噛み合った勝利だった。
2着:イクイノックス
終始ドウデュースをマークする形で最後の直線に賭けたが一歩及ばず。
これでまだ成長の余地があるというのだから恐ろしい。やはり怪物だ。
3着:アスクビクターモア
ハイペースに番手で好位追走をしてデシエルトを差したが末脚のキレでは勝てず3着。
しかし、先行勢では唯一残っていることを考えても非常にしぶとい。ゴール直前でもうひと伸びしてダノンベルーガの追撃を振り切っている。田辺Jも経済コースでロス無く脚を残す好騎乗。
菊花賞では最有力だろう。
4着:ダノンベルーガ
シンプルに末脚のキレで上位2頭に及ばなかった。しかし、アスクビクターモアに届かなかったのは意外だった。
瞬間的なキレではドウデュースを上回っていたと思うのだが...(少なくともエンジンのかかりは早い)
5着:プラダリア
1400m付近で無理に追走せず、若干位置取りを下げて息を入れている。これが5着に粘り込んだ要因か。
8着:◯オニャンコポン
直線を向いて強引に進路確保をしたプラダリアにコースを潰されて身動きが取れなくなってしまった。
更に外からジャスティンパレスが斜行してロードレゼルにぶつかり、進路が完全に塞がれた。
(この斜行でM.デムーロJは過怠金50000円)
ジャスティンパレスとプラダリアの間を強引に割って内から抜けるオプションもあったと思うが菅原Jはジオグリフの外まで持ち出して追走。ロスが多かったのはダービー初騎乗ゆえ仕方ないか。秋に向けて英気を養って欲しい。
12着:▲アスクワイルドモア
内目を走っていたが、4角を回るあたりからムチを入れていることを考えても手応えは相当悪かったのだろう。
デシエルトの真後ろから強襲しようとするも全く伸びず。レコード決着だった京都新聞杯の反動があったのだろうか。
岩田望Jはミスらしいミスもなかっただけに残念。
■その他
豊を最も愛する男が馬主として、豊で、いや豊とダービーを勝つ。
それを知ってか知らずか、観客は万雷の拍手で祝福した。
全員がドウデュースを買っているわけではないだろうに。
「ユタカコール」については色々な意見があると思う。もちろんコロナ禍の中で褒められる行為でないのは理解できる。
でも、武豊とドウデュースを祝福するのにあの表現以外なかった。
何の意図もない純粋な祝福の感情があのコールだ。それ以上でも以下でもない。
この瞬間こそが競馬だと思う。だから競馬はやめられないのだ。